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リップアートメイク1年後も美しく保つ6つのケア方法

リップアートメイクの美しさを保つために知っておきたいこと

口紅を塗り直す手間が省け、すっぴんでも理想の唇を叶えられるリップアートメイク。

施術直後の美しさに満足したものの、「この状態がどれくらい続くのだろう」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。実は、リップアートメイクの持続期間や仕上がりは、施術後のケアによって大きく左右されます。

これまで多くのデンタルアートメイクを手掛ける中で、患者さんから「1年後も美しい状態を保つにはどうすればいいか」という質問をいただきます。リップアートメイクは一般的に1-2年程度持続するといわれていますが、適切なケアを怠ると、わずか1年で色ムラや色抜けが目立つこともあるのです。

この記事では、リップアートメイクの美しさを1年後も保つための6つのケア方法を、歯科医師の視点から詳しく解説します。施術直後のダウンタイム中の過ごし方から、日常生活で気をつけるべきポイントまで、実践的なアドバイスをお届けします。

リップアートメイクの持続期間と色の変化を知る

リップアートメイクは永久的なものではありません。

一般的に1-2年程度の持続期間があるとされていますが、これには個人差があります。新陳代謝が高い方は1年程度で薄くなってくるケースも珍しくありません。唇は他の部位に比べて皮膚のターンオーバーが早いため、色素が定着しにくい特徴があるのです。

施術直後から1年後までの色の変化

施術直後は色が濃く見えることがあります。これは一時的なもので、3〜5日程度で徐々に馴染んでいきます。施術から2〜3日は、ヒリヒリとした軽い痛みや腫れを感じる場合もありますが、これは正常な反応です。

1週間前後でアートメイクが安定し、本来の色味が現れてきます。しかし、1回目の施術だけでは色素の定着率は30〜50%程度とされており、色ムラや薄さを感じることがあります。そのため、多くのクリニックでは2〜3回の施術を推奨しているのです。

タトゥーとの決定的な違い

リップアートメイクとタトゥーは、色素を注入する深さが異なります。アートメイクは皮膚の浅い表皮層に色素を入れるため、肌のターンオーバーによって徐々に薄くなります。一方、タトゥーは真皮層という深い層まで色素を入れるため、半永久的に残るのです。

この違いにより、アートメイクは時代やトレンドに合わせてデザインを変更できる柔軟性があります。年齢とともに変化する顔立ちに合わせて、定期的にリタッチすることで、常に自然で美しい状態を保つことができるのです。

1年後も綺麗なリップアートメイクを維持するコツ1:施術前の準備で色の定着率を高める

美しい仕上がりは、施術前から始まっています。

施術の2週間前から、唇と周辺の保湿を心掛けることが肝要です。乾燥した唇は色素が入りにくく、定着率が低下する原因になります。リップティントや刺激の強い化粧品の使用も避けましょう。これらは唇の角質を傷つけ、施術時のトラブルにつながる可能性があります。

体調管理も重要な準備のひとつ

施術前は体調を整えておくことも大切です。体調不良だと口唇ヘルペスが出やすくなり、施術後のダウンタイムが長引く恐れがあります。十分な睡眠とバランスの取れた食事を心掛け、免疫力を高めておきましょう。

普段使用している口紅や、理想の唇の色や形の画像を準備しておくと、カウンセリング時に具体的なイメージを共有できます。これにより、施術者との認識のズレを防ぎ、満足度の高い仕上がりにつながります。

1年後も綺麗なリップアートメイクを維持するコツ2:施術直後のアフターケアを徹底する

施術後1週間のケアが、1年後の美しさを左右します。

施術直後の唇は非常にデリケートな状態です。この時期に最も重要なのが、保湿と保護です。クリニックから処方された専用保湿剤を頻繁に塗りましょう。特に食事前後、歯磨き前後、入浴前後など、唇に刺激が加わる可能性がある時は必ず塗るようにします。

施術後3日間は特に注意が必要

施術後3日間は、ワセリンを頻繁に塗ることをお勧めします。硬めのテクスチャーのものを選ぶと、しっかりと唇に密着して保護してくれます。3日目以降は、白色ワセリンなどサラッとしたタイプに切り替えると使いやすいでしょう。

施術当日はシャワー浴にとどめ、その際は唇を専用保湿剤で覆うようにします。洗顔する際も同様で、その上からやさしく洗顔してください。唇に傷を付けるため口唇ヘルペスのリスクがあり、予防薬を3日間内服することが推奨されています。

食事と生活習慣の制限

施術後1週間程度は、辛い食べ物や熱すぎる・冷たすぎる飲食物は避けましょう。これらは唇に余計な刺激を与え、色素の定着を妨げる可能性があります。また、色の濃い食べ物や飲み物(カレー、コーヒー、赤ワインなど)も、この期間は控えめにすることをお勧めします。

激しい運動や多量の飲酒、たばこも避けてください。血行と代謝が高まると色が定着しにくくなります。サウナや温泉なども、感染対策のために控えていただきます。

1年後も綺麗なリップアートメイクを維持するコツ3:かさぶたを無理に剥がさない忍耐力

施術後3〜4日目頃から皮むけが始まります。

これは施術後のダウンタイムとして正常な反応です。しかし、ここで無理に皮を剥がしたり、こすったりすると色素が抜けてしまう原因になります。自然に剥がれ落ちるのを待つことが、美しい仕上がりを保つ鍵になります。

触りたくなる衝動との戦い

皮むけが始まると、どうしても気になって触りたくなるものです。しかし、施術後の唇はできるだけ触らないようにすることが大切です。唇を舐める癖がある方は特に注意が必要です。無意識に唇を舐めると、色素の定着に影響を与える可能性があります。

かさぶたができている間は、見た目が気になるかもしれません。大切な予定がある場合は、施術のタイミングを調整することも検討しましょう。ダウンタイムを考慮して、余裕を持ったスケジュールで施術を受けることをお勧めします。

1年後も綺麗なリップアートメイクを維持するコツ4:紫外線対策と保湿の継続

ダウンタイムが過ぎた後も、ケアは続きます。

紫外線は色素を早く薄くする原因になります。施術後は特に、外出時にはUVカット効果のあるリップクリームを塗るか、マスクで唇を保護するようにしましょう。日焼け止めを唇に直接塗るのは避け、専用のUVカットリップクリームを使用することをお勧めします。

日常的な保湿が美しさを保つ秘訣

乾燥した唇は皮がむけやすく、色素の持続期間に影響します。日常的にリップクリームやリップバームを使用して、唇の乾燥を防ぎましょう。特に乾燥しやすい季節や、エアコンの効いた室内では、より頻繁に保湿ケアを行うことをお勧めします。

保湿成分としては、ヒアルロン酸やセラミド、シアバターなどが含まれるリップケア製品が効果的です。これらの成分は唇の水分を保持し、柔らかく健康的な状態を維持してくれます。

1年後も綺麗なリップアートメイクを維持するコツ5:定期的なリタッチで理想の状態をキープ

色が落ちてきたと感じたら、リタッチを受けましょう。

リタッチとは、アートメイクを再度施術してもらうことです。以前のアートメイクが薄くなっている場合に色を足したり、少しだけデザインを変えたりできます。リタッチを受ければ施術を受けた直後のような状態をキープできるので、1年に1回程度おこなうとよいでしょう。

リタッチのタイミングの見極め方

一般的には、施術から1年後あたりがリタッチの目安となります。ただし、個人差があるため、色ムラが気になったり、色が薄くなってきたと感じたりしたら、クリニックに相談してみましょう。早めのリタッチは、色素の定着が良く、仕上がりも美しくなる傾向があります。

リタッチの際は、前回の施術内容を記録しているクリニックを選ぶことが重要です。同じ施術者に担当してもらえれば、デザインの一貫性が保たれ、より自然な仕上がりになります。

1年後も綺麗なリップアートメイクを維持するコツ6:信頼できる施術者選びが長持ちの基盤

リップアートメイクを「後悔しない」ために重要なのは、施術直後の仕上がりだけではありません。1年後、数年後も自然で違和感のない状態を保てるかどうかは、どこで・誰に施術を受けるかによって大きく左右されます。

医療として唇を理解しているかが仕上がりを左右する

唇は血流が豊富で、動きも多く、経年変化が出やすい部位です。

そのため、単に色を入れる技術だけでなく、口唇・口腔・神経・表情の動きまで理解した医療的視点が欠かせません。

当院のように、日常的に口元を診療している医療機関では、

・過度なデザインにならないか

・将来的に違和感が出ないか

・色の変化を見越した設計になっているか

といった点まで考慮した施術が行われます。

説明・安全管理・フォロー体制が「後悔しない結果」をつくる

リップアートメイクが長持ちするかどうかは、カウンセリングの丁寧さ、安全管理、アフターフォローとも密接に関係しています。

・メリットだけでなくリスクも説明しているか

・医療グレードの材料や衛生管理が徹底されているか

・色の変化やリタッチを前提にした説明があるか

こうした説明が丁寧なクリニックほど、患者さんも無理な期待をせず、結果として「後悔しにくい施術」になると考えます。

症例

before after

項目 内容
性別 / 年齢層 20代女性
主訴 / 診断名 唇の黒ずみを治したい
施術名 リップアート
治療回数 2回
 
before after
項目 内容
性別 / 年齢層 50代女性
主訴 / 診断名 唇のくすみと色むらを治したい
施術名 リップアート
治療回数 2回
 
before after
項目 内容
性別 / 年齢層 20代女性
主訴 / 診断名 唇のくすみが気になる
施術名 リップアート
治療回数 2回

よくある質問:リップアートメイクの疑問を解消

Q1:施術の痛みはどのくらいですか?

個人差はありますが、麻酔を使用するため痛みを抑えて施術を行います。歯科医院では口腔内麻酔を使用するため、痛みを感じることがほとんどありません。強い痛みを感じた場合は、適宜麻酔を追加できます。

Q2:施術後いつからメイクできますか?

施術部位以外は当日からメイク可能です。施術部位は1週間後から可能となります。リップのアートメイク後は、変色や色褪せの原因になる口紅は、最低2週間はお控えください。

Q3:MRI検査は受けられますか?

使用する染料に金属(酸化鉄)が含まれていない場合は、MRI検査を受けていただいても問題ありません。ただし、念のため、MRI検査を受ける際は、医療機関にアートメイクを受けている旨をお伝えください。

Q4:完成までには何回の施術が必要ですか?

アートメイクの色素定着には個人差がありますが、通常2〜3回施術を重ねて定着度を上げていくことで、自然で美しい仕上がりになります。2回目の施術は、初回の施術日から1ヶ月後を目安としておすすめしています。

Q5:施術を受けられない人はいますか?

「唇に急性期の炎症がある」「免疫治療中」「ケロイド体質」「アトピー治療中」「麻酔アレルギー」「金属アレルギー」「妊娠中の方」などは施術を受けられません。詳しくはカウンセリング時にご相談ください。

まとめ:美しくリップアートメイクを1年後も保つために

リップアートメイクを1年後も美しく保つためには、施術前の準備から施術後のケア、そして日常的な保湿と紫外線対策が欠かせません。特に施術後1週間のアフターケアは、色素の定着に大きく影響します。かさぶたを無理に剥がさず、自然に剥がれるのを待つ忍耐力も必要です。

定期的なリタッチと、信頼できる施術者選びも重要なポイントです。歯科医院でのデンタルアートメイクは、痛みが少なく色素が定着しやすいというメリットがあります。口元全体のバランスを考えた施術を受けることで、より自然で美しい仕上がりを実現できます。

私たちが目指しているのは、紫外線や加齢の影響などによってくすんでしまった唇を本来の色に戻し、自然で美しい色や形にしていくことです。唇の血色がよくなって肌のトーンがアップし、若々しい印象になって笑顔になっていただければと思っています。

著者情報

池田 由美子

所属学会・資格

  • 日本アンチエイジング歯科学会認定医
  • Global Academy Japan Short international cource soft and hard tissue surgeryⅡ(Faculty of Dentistry,Chulalongkorn University)修了
  • JSDA Teeth Whitening Expert取得
  • 日本顎顔面美容医療協会(Jmfas)認定医
  • 日本有床義歯学会(JPDA)所属・日本口腔インプラント学会所属
  • 日本美容歯科医療協会 口腔ヒアルロン酸・歯科ボツリヌス認定医
  • 日本抗加齢美容再建歯科協会(AesthticReconstruction)講師
  • 第一種歯科感染管理者(日本・アジア口腔保健支援機構)
  • 日本先端歯科技術研究所インプラント認証医
  • Advanced Implant Institute Japan2022年中期コース修了
  • 点滴療法研究会高濃度ビタミンC点滴認定医

池田歯科医院

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