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インプラント治療で腫れない方法とは?インプラント治療の専門家が教える7つの対策

インプラント治療後の腫れ、本当に避けられるのか?

インプラント治療を検討している方の多くが、「手術後に顔が腫れるのでは?」という不安を抱えています。

実際、外科手術である以上、ある程度の腫れは避けられないと思われがちです。しかし近年の技術進歩により、腫れを最小限に抑える方法が確立されてきました。適切な術式選択と術後管理によって、ほとんど腫れることなくインプラント治療を終えることも可能なのです。

この記事では、腫れを防ぐための具体的な7つの対策をお伝えします。手術前の準備から術後のケアまで、実践的な知識を網羅的に解説していきますので、これからインプラント治療を受ける方はぜひ参考にしてください。

インプラント治療の腫れ対策①:フラップレス(無切開)手術を選択する

インプラント治療で腫れを最小限に抑える最も効果的な方法が、フラップレス手術です。

通常のインプラント手術では歯茎を大きく切開し、骨を露出させてからインプラントを埋入します。この方法では切開範囲が広いため、術後の腫れや痛みが避けられません。一方、フラップレス手術は歯茎に小さな穴を開けるだけでインプラントを埋入する術式で、組織へのダメージが圧倒的に少ないのが特徴です。

この術式のメリット

歯茎を切開しないため殆ど縫合の必要がなく、手術時間が大幅に短縮されます。1〜2本程度のインプラント埋入であれば、わずか10分程度で処置が完了することも珍しくありません。身体へのダメージが最小限なので、術後の痛みや腫れもほとんど感じない方が多いです。

この術式のデメリット

ただし、あごの骨に十分な厚みがあり、全身状態が良好な方が対象となります。骨がやせている場合や全身疾患がある場合は、従来の2回法が選択されることもあります。

当院では歯科用CTを完備し、骨の状態を3D画像で正確に把握したうえで、患者様ごとに最適な術式を提案しています。フラップレス手術が可能かどうかは、事前の精密検査で判断できますので、まずはカウンセリングでご相談ください。

インプラント治療の腫れ対策②:コンピュータシミュレーションで精密な手術計画を立てる

腫れを防ぐためには、手術の精度を高めることが肝要です。

当院では、コンピュータ上で患者様ごとにオリジナルの設計図を作成し、理想的な位置にインプラントを埋入する技術を提供しております。

具体的には、CT撮影した立体データと口腔内スキャナーから得られたデータをもとに、神経や血管を傷つけずにインプラントを埋め込むための最適なサイズ、位置、角度をコンピュータがシミュレーションします。このデータをもとに「ガイドサージェリー」という手術サポート装置を作成し、実際の手術ではこのガイドを患者様のお口に装着して処置を行います。

ガイドサージェリーには穴が開いており、その穴に沿ってインプラントを埋入することで、人為的なミスを排除できます。手術の正確性と安全性が飛躍的に向上し、周囲組織へのダメージを最小限に抑えられるため、結果として腫れや痛みも軽減されるのです。

インプラント治療の腫れ対策③:麻酔科医による全身管理と静脈内鎮痛法

手術中の安全管理と術後の痛み対策も、腫れを防ぐ重要な要素です。

当院には麻酔科医が在籍し、手術中の全身状態を厳重にモニタリングしています。血圧、心拍数、酸素飽和度などをリアルタイムで監視することで、万が一のトラブルにも即座に対応できる体制を整えています。

痛みが少なければ、身体のストレス反応も抑えられます。ストレス反応が抑えられれば、炎症反応も軽減され、結果として腫れも最小限に抑えられるのです。

手術に対する不安が強い方には、セデーション(静脈内鎮静法)という選択肢もあり、95%の患者さんがお選びになられております。うたた寝のような状態で手術を受けられるため、「気づいたら終わっていた」とおっしゃる方がほとんどです。全身麻酔とは異なり、治療後は少し休んでいただければそのままお帰りいただけます。

インプラント治療の腫れ対策④:手術部位の冷却と適切な安静

術後の過ごし方も、腫れの程度に大きく影響します。

手術直後から24時間程度は、手術部位を優しく冷やすことが推奨されます。ただし、長時間の冷却は逆効果になることもあるため、5分程度冷やして10分休むといったサイクルを繰り返すのが効果的です。直接肌に氷を当てることは避け、氷を布に包んで優しく使用しましょう。

また、術後数日間は十分な休息を取ることが重要です。無理な運動や過度な労働は避け、身体を休めることで回復を促進できます。睡眠中に体は傷を修復し、インプラント部位の骨の再生が進みますので、十分な睡眠時間を確保してください。

入浴については、手術当日は避け、翌日以降もぬるめのシャワー程度にとどめることをおすすめします。長時間の入浴や熱いお風呂は血行を促進し、腫れや出血を悪化させる可能性があるためです。

インプラント治療の腫れ対策⑤:術後の食事管理と栄養補給

適切な食事管理は、回復を早め、腫れを抑える鍵になります。

手術後の最初の24時間は、柔らかく刺激の少ない食品を選びましょう。スープ、ヨーグルト、ゼリー、おかゆなどがおすすめです。これらの食品は食べやすく、歯や歯茎に負担をかけません。硬い食品や冷たいもの、辛いものは術後すぐは避けてください。

甘い食品や酸性の強い食品も控えるべきです。甘いものは歯周病やバクテリアの繁殖を助長する可能性があり、酸性食品は歯茎を刺激して炎症を引き起こす原因となります。果物の酸味や炭酸飲料なども避けたほうが良いでしょう。

一方、たんぱく質を多く含む食品やカルシウムが豊富な食品は、回復を促進します。卵、魚、豆類、緑黄色野菜などを積極的に摂取することで、骨の健康やインプラントの安定を助けることができます。

食後は、歯を優しく磨き、口内を清潔に保つことが大切です。特に、インプラント部分を傷つけないように注意しながら、歯磨きやうがいを行いましょう。当院では患者様ごとに最適なブラッシング方法を指導していますので、不安な点があればお気軽にご相談ください。

対策⑥:禁煙と飲酒制限の徹底

喫煙と飲酒は、インプラント治療の大敵です。

喫煙は血流を悪化させ、インプラント部位の治癒を遅らせます。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、インプラント部位への酸素や栄養の供給を妨げるため、回復が遅くなるだけでなく、感染症のリスクも高まります。手術後は少なくとも数週間から数ヶ月間は禁煙を心掛けましょう。

飲酒も同様に回復に悪影響を与えます。アルコールは血行を促進する作用があり、手術後の腫れや出血を悪化させることがあります。また、アルコールは痛み止めや抗生物質などの薬剤との相互作用を引き起こすことがあり、薬の効果を低下させる恐れもあります。術後の回復期はアルコールを控えることが非常に重要です。

対策⑦:定期的なメンテナンスと早期発見

インプラント治療は、手術が終わってからが本当のスタートです。

術後の定期メンテナンスは、インプラントを長持ちさせるために欠かせません。一般的には、手術後1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後にインプラントや口腔内の状態をチェックし、その後は問題がなければ3~6ヶ月に1回などの頻度で定期メンテナンスを実施します。

メンテナンスでは、インプラント周囲炎の兆候を早期に発見することが重要です。インプラント周囲炎は、インプラントを支える歯肉や骨に炎症が広がる疾患で、進行すると骨吸収やインプラントの動揺、脱落に至ることもあります。国内のインプラント患者の約1割以上が経験しているとされ、早期発見と適切なケアが長期維持のカギとなります。

よくある質問

Q1. インプラント手術後、どれくらいの期間腫れが続きますか?

術後の腫れは、通常2〜3日間で感じることが多いです。腫れのピークは手術後の1〜2日目に訪れることが一般的で、その後は徐々に軽減します。フラップレス手術を選択した場合は、ほとんど腫れを感じない方も多くいらっしゃいます。

Q2. 腫れがひどくならないために、自分でできることはありますか?

手術部位を優しく冷やすこと、十分な休息を取ること、禁煙・禁酒を守ること、柔らかく栄養価の高い食事を摂ることが妥当です。また、処方された薬を指示通りに服用することも肝要です。

Q3. 腫れが長引く場合、どうすればよいですか?

通常、10日以上腫れが続く場合や、腫れがひどくなる場合は、感染症などのトラブルの可能性があります。速やかに担当医に連絡し、診察を受けることをおすすめします。早期発見・早期対応が鍵になります。

Q4. すべての人がフラップレス手術を受けられますか?

フラップレス手術は、あごの骨に十分な厚みがあり、全身状態が良好な方が対象となります。骨がやせている場合や全身疾患がある場合は、従来の2回法が選択されることもあります。適応可否は事前のCT検査で判断できます。

Q5. インプラント治療の費用はどれくらいですか?

当院でのインプラント治療費は以下の通りです。

  • インプラント診断分析:33,000円/片顎、55,000円/両顎
  • OneGuide:44,000円~110,000円
  • インプラント:198,000円/歯
  • アバットメント:33,000円/歯
  • 上部構造費用(被せ歯):臼歯77,000円、前歯99,000円
  • GBR、再生医療(CGF、AFG):33,000~55,000円/本
  • セデーション(静脈内鎮静法):66,000円

※全て税込費用です。

まとめ:腫れを最小限に抑えるための総合的なアプローチ

インプラント治療で腫れを防ぐためには、術式の選択から術後のケアまで、総合的なアプローチが必要です。

フラップレス手術やコンピュータシミュレーションといった最新技術を活用することで、手術の精度を高め、組織へのダメージを最小限に抑えることができます。麻酔科医による全身管理と先取り鎮痛法により、術中・術後の安全性と快適性も確保されます。

術後は、適切な冷却と安静、栄養バランスの取れた食事、禁煙・禁酒の徹底が強く望まれます。そして何より、定期的なメンテナンスを確実に受けることで、長期的な成功を手に入れることができます。

インプラント治療にご興味のあるかたは、ぜひ一度当院に相談にいらしてみてください。

 

著者情報

池田 丈博

所属学会・資格

  • IDIAインプラント学会認定医
  • 日本歯科先端技術研究所所属
  • 日本口腔インプラント学会所属
  • 日本顎咬合学会所属
  • Fundacion Dr Garg:3Day Live patient Post Graduate course in Dominican Republic 修了
  • 2019 AII(Advanced Implant Institute of Japan)外科実習・ライブオペ6日間コース修了
  • 2020 AII(Advanced Implant Institute of Japan)外科実習・ライブオペ6日間コース
  • 日本口腔インプラント学会認定講習会(100時間セミナー)修了
  • JIADS PerioコースおよびDGPコース修了
  • OSSTEM OneGuideコース、GBR、Sinus Basicコース修了
  • SBC歯周形成外科コース、Sinus Approachコース修了
  • ILSC即時荷重研究会所属
  • マイクロスコープハンズオンセミナー修了
  • 日本口腔外科学会所属
  • 日本口腔内科学会所属
  • 嵌植義歯研究会所属


池田歯科医院

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