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リップアートメイクのダウンタイム完全ガイド|腫れや痛みの経過と過ごし方

リップアートメイクのダウンタイムとは?

「リップアートメイクに興味があるけれど、施術後の腫れや痛みが心配…」そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。

リップアートメイクは、唇に色素を入れることで口紅を塗らなくても血色の良い唇を保てる魅力的な施術です。しかし、施術後には「ダウンタイム」と呼ばれる回復期間があり、この期間の過ごし方が仕上がりを左右する鍵になります。

この記事では、リップアートメイクのダウンタイムについて、日々の経過や症状、そして快適に過ごすための具体的なケア方法まで詳しく解説します。

リップアートメイクのダウンタイムの期間と基本的な経過

リップアートメイクのダウンタイムは、一般的に1週間程度です。

施術直後から徐々に症状が現れ、数日をかけて落ち着いていきます。個人差はありますが、多くの方が7日前後で日常生活に支障のない状態まで回復します。ただし、完全に色が定着するまでには2週間ほどかかることも。

ダウンタイム:施術直後(当日)の状態

施術が終わった直後は、唇がかなり濃い色に見えます。「こんなに赤くて大丈夫?」と驚く方も少なくありません。これは正常な反応です。

また、針で色素を入れていくため、内出血のような赤みが出ることもあります。多少の腫れやヒリヒリとした痛みを感じる方もいますが、痛み止めで対応できる程度のことがほとんど。この段階では、唇を刺激しないよう洗顔や熱いもの・辛いものの摂取は避けましょう。

ダウンタイム:施術2日目〜5日目の変化

この期間が、ダウンタイムの中でも特に気になる時期かもしれません。

腫れや痛みは徐々に引いていきますが、唇の皮がむけ始めます。白っぽくなったり、まだら模様に見えたりすることも。「失敗したのでは?」と不安になるかもしれませんが、これは色素が定着していく過程で起こる自然な現象です。

皮がむけた部分は繊細な状態なので、刺激物を食べたり擦ったりするのは厳禁。保湿剤や軟膏をこまめに塗って、乾燥から守ることが肝要です。

ダウンタイム:施術6日目〜7日目の落ち着き

1週間が経過する頃には、腫れや痛み、皮むけなどの症状がほぼ落ち着きます。

この時点で、アートメイクで入れた色が少しずつ定着し始めるのを実感できるでしょう。ただし、唇はまだ乾燥しやすい状態が続くため、継続的なアフターケアが必要です。保湿を怠ると、色の定着が悪くなる可能性もあります。

リップアートメイクのダウンタイム中に現れる具体的な症状

ダウンタイム中の症状を詳しく知っておくことで、心の準備ができます。

腫れの程度と対処法

施術後2〜3日は、唇が普段よりふっくらと腫れることがあります。

個人差はありますが、明らかに唇が大きく見える場合も。これは皮膚に傷をつけて色素を入れるため、体の自然な防御反応として起こります。腫れが気になる場合は、保冷剤をタオルで包んで軽く冷やすと楽になります。ただし、冷やしすぎは逆効果なので5分程度にとどめましょう。

痛みの種類と変化

施術中は麻酔を使用しますが、麻酔が切れた後にヒリヒリとした痛みを感じることがあります。

歯科医院で行うデンタルアートメイクの場合、口腔内麻酔(浸潤麻酔)を使用するため、痛みをほとんど感じずに施術できるのが特徴です。一方、美容外科ではクリーム状の表面麻酔を使用するため、施術中に痛みを感じやすい傾向があります。施術後の痛みは、処方された痛み止めで対応できる程度のことが多いです。

皮むけと色の変化

施術後3〜5日目頃から、唇の表面の薄い皮がむけ始めます。

この時期は唇がまだら模様になったり、白っぽく見えたりすることも。色素を入れた部分と皮がむけた部分が混在するため、一時的に不自然な見た目になることがあります。しかし、これは色が定着していく過程で必ず起こる現象。無理に皮をはがすと色の定着を妨げてしまうので、自然にはがれるまで待つことが重要です。

口唇ヘルペスのリスク

リップアートメイクの施術後は、口唇ヘルペスが出やすくなります。

唇の表面に小さな傷を付けて色素を入れるため、体調が悪いときや免疫力が低下しているときは特に注意が必要です。多くのクリニックでは、予防薬を3日間内服するよう指導しています。過去にヘルペスの経験がある方は、施術前のカウンセリングで必ず伝えましょう。

リップアートメイクのダウンタイムを快適に過ごすためのケア方法

 

ダウンタイム中の過ごし方が、最終的な仕上がりを左右します。

保湿ケアの重要性

ダウンタイム中、最も大切なのが保湿です。

施術後5日間は、クリニックから渡される専用保湿剤を使用します。唇が乾かないように、こまめに塗り直すことが肝心。乾燥すると色素の定着が悪くなるだけでなく、皮むけがひどくなったり、痛みが増したりする可能性もあります。施術の2週間前から唇と周辺の保湿を心掛けることで、施術後の経過も良好になります。

洗顔と入浴の注意点

施術当日は唇を専用保湿剤で覆ってから入浴します。

洗顔する際も同様で、保湿剤の上からやさしく洗います。ゴシゴシ擦るのは絶対にNG。タオルで拭くときも、押さえるように水分を取りましょう。施術後1週間ほどは、サウナや温泉など体温が上がりすぎる環境も避けるべきです。感染対策のためにも、公共の入浴施設は控えた方が無難でしょう。

食事で気をつけること

施術後3日間は、色の濃い食べ物や刺激の強い食べ物を控えます。

カレー、キムチ、コーヒー、赤ワインなどは着色の原因になるため避けましょう。熱いものや辛いものも、唇への刺激となるため要注意です。

メイクと紫外線対策

施術後1週間は、リップメイクは避けてください。

唇が敏感になっているため、極力刺激を避ける必要があります。また、紫外線も色素の定着を妨げる要因になるため、マスクをしたり日傘を使ったりして唇を守りましょう。施術の2週間前から、普段通り、リップティントや刺激の強い化粧品の使用も避けることが推奨されています。

避けるべき行動

施術後1週間ほどは、激しい運動や多量の飲酒、たばこを避けます。

これらの行動は血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があるためです。体調を整えておくことも大切で、免疫力が低下しているとヘルペスが出やすくなります。

2回目のリップアートメイクの施術とメンテナンス

 

リップアートメイクは、基本的に2回セットでの施術が推奨されています。

なぜ2回必要なのか

初めてアートメイクを受ける唇は、色素に慣れていないため定着しきらないことがほとんどです。

1回目の施術でくすみを取り、2回目で色素を入れることで、より美しく発色します。1回目の施術後から1カ月ほど経過したタイミングで、まだらに色味が抜けてきた頃に2回目を行うのが一般的。クリニックによっては、平均1〜3カ月のうちに2回目の施術を受ける方が多いようです。

2回目のダウンタイム

2回目の施術後も、1回目と同様にダウンタイムがあります。

ただし、1回目に比べて色がはっきりと定着しやすく、仕上がりもより美しくなります。基本的な流れは1回目と同じで、カウンセリングから始まり、デザインの微調整、麻酔、施術という順序です。1回目で入れたデザインに直したいポイントがあれば、この段階で相談できます。

色の持続期間とメンテナンス

リップアートメイクの色は、個人差がありますが1-2年持続します。

タトゥーとの違いは、色素を注入する深さにあります。タトゥーは皮膚の深い層まで色素を入れますが、アートメイクは皮膚の浅い層に入れるため、肌のターンオーバーによって徐々に薄くなっていきます。色が薄くなってきたと感じたら、メンテナンス施術を受けることで、美しい状態を保てます。

症例

before after

項目 内容
性別 / 年齢層 20代女性
主訴 / 診断名 唇の黒ずみを治したい
施術名 リップアート
治療回数 2回
 
before after
項目 内容
性別 / 年齢層 50代女性
主訴 / 診断名 唇のくすみと色むらを治したい
施術名 リップアート
治療回数 2回
 
before after
項目 内容
性別 / 年齢層 20代女性
主訴 / 診断名 唇のくすみが気になる
施術名 リップアート
治療回数 2回

よくある質問と不安の解消

Q.施術中の痛みはどれくらい?

唇は痛みに敏感な部位ですが、麻酔を使用するため痛みは軽減できます。

歯科医院で行うデンタルアートメイクでは、口腔内麻酔を使用するため、痛みをほとんど感じることなく施術できるのが大きなメリット。表面麻酔だけでは痛みを感じる方もいますが、途中で麻酔を追加することも可能です。「思ったより全然痛くなかった」「施術中寝れました」という声も多く聞かれます。

Q.唇の形は変わらない?

施術前にしっかりカウンセリングを行い、形をデザインします。

本人の希望がない限り、元々の唇の形が変わってしまうことはありません。唇の輪郭や左右差など、形に悩んでいる方にとっては、自分が望む形に近づけることができます。ただし、オーバーリップ(唇の範囲を超えて色を入れること)は、唇の組織と違う部分に着色するため不自然な印象になることがあります。

Q.誰でも受けられる?

基本的に18歳以上であれば、女性に限らず男性も受けられます。

ただし、「唇に急性期の炎症がある」「免疫治療中」「ケロイド体質」「アトピー治療中」「麻酔アレルギー」「金属アレルギー」「妊娠中の方」などは施術を受けられません。また、施術を受けられないのは、これらの禁忌症に当てはまる方です。カウンセリング時にしっかり確認されます。

Q.失敗することはある?

経験豊富な施術者を選ぶことで、失敗のリスクは大幅に減らせます。

症例数や症例写真、アートメイク施術歴などをしっかり確認してクリニックを決めることが重要です。消えるといっても2〜3年は残る処置なので、料金だけでなく施術してくれる方の経歴を見て選びましょう。信頼できる歯科医院や美容クリニックで施術を受けることが、美しい仕上がりへの第一歩です。

Q.費用はどれくらい?

クリニックによって異なりますが、2回セットで10万円〜15万円程度が相場です。

1回目と2回目で料金が異なる場合もあります。カウンセリングや施術、保湿剤などのお薬が含まれているかどうかも確認しましょう。無料カウンセリングを行っているクリニックも多いので、まずは相談してみることをおすすめします。

まとめ:リップアートメイクで理想の唇を手に入れるために

リップアートメイクのダウンタイムは、約1週間。

施術直後の濃い色や腫れ、皮むけなど、一時的に不安になる症状もありますが、これらはすべて色素が定着していく過程で起こる自然な現象です。正しいケアを行うことで、美しい仕上がりを実現できます。

保湿を徹底し、刺激物を避け、紫外線対策を怠らないこと。これらのポイントを守れば、ダウンタイムを快適に過ごせるでしょう。また、信頼できるクリニックを選び、経験豊富な施術者に任せることも成功の鍵です。

口紅いらずの便利さに加え、いつでも素顔に自信が持てれば、気持ちも明るくなります。唇の色で顔全体の印象はガラリと変わるもの。リップアートメイクで、あなたらしい美しさを手に入れてください。

興味のある方は、まずは無料カウンセリングができるクリニックに相談し、気になる点をクリアにしてから決めることをおすすめします。

著者情報

池田 由美子

所属学会・資格

  • 日本アンチエイジング歯科学会認定医
  • Global Academy Japan Short international cource soft and hard tissue surgeryⅡ(Faculty of Dentistry,Chulalongkorn University)修了
  • JSDA Teeth Whitening Expert取得
  • 日本顎顔面美容医療協会(Jmfas)認定医
  • 日本有床義歯学会(JPDA)所属・日本口腔インプラント学会所属
  • 日本美容歯科医療協会 口腔ヒアルロン酸・歯科ボツリヌス認定医
  • 日本抗加齢美容再建歯科協会(AesthticReconstruction)講師
  • 第一種歯科感染管理者(日本・アジア口腔保健支援機構)
  • 日本先端歯科技術研究所インプラント認証医
  • Advanced Implant Institute Japan2022年中期コース修了
  • 点滴療法研究会高濃度ビタミンC点滴認定医

池田歯科医院

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