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小児矯正は本当に必要?将来のための予防矯正

小児矯正は本当に必要なのか?詳しく解説!

お子さまの歯並びを見て、「このままで大丈夫かな」と不安になる親御さんは多いです。

小児矯正は、子供たちの健やかな成長と健康な口腔環境を保つために非常に重要です。成長期における歯の矯正は、将来的な歯並びや噛み合わせの問題を未然に防ぎ、より健康的な口腔環境を提供します。子供の歯や顎はまだ発育段階にあり、矯正治療が早期に行われることで、効率的かつ効果的に歯並びを改善することが可能です。早期に矯正を行うことで、将来の複雑な治療を避け、子供の自信や社会的な活動にも良い影響を与えます。

小児矯正の本質的な必要性

小児矯正には様々なメリットがあります。

正しいかみ合わせを作ることで、無理な咬合力がかかることを防ぎ、歯を守ることにもつながります。歯並びがキレイに整っていることで、清掃しやすく、むし歯の予防にもつながります。口をぽかんと開けた口呼吸を改善し鼻呼吸にしていくことができる。かみ合わせを整えることで脳の機能が活性化して記憶力にも良い影響がある。良い発音となる。歯の怪我の防止につながる。歯並びや顔貌が改善して笑顔が増える。これらは、単なる見た目の改善ではなく、お子さまの全身の健康に関わる重要な要素です。

早期治療が必要なケースと待機すべきケース

すべてのお子さまに小児矯正が必要なわけではありません。

混合歯列期の特徴として、一見、歯列不正のように見えて、実際は問題の無いケースが、本当の歯列不正にまぎれて起こります。

例えば

「上顎前歯の間に隙間がある状態(上顎前歯の離開)」

「下顎前歯の乳歯の後ろに永久歯が生える状態(二枚歯の状態)」

などがあります。

「上顎前歯の離開」は異常ではなく、ほとんどの場合、永久歯が生え揃うまでに隙間は消失します。

また、「二枚歯の状態」は、後から出てきた永久歯が、舌圧によって前方に押されていき、最終的に乳歯は抜け落ちます。通常は、数ヶ月程度で改善されます。

これらのことから、本当の歯列不正なのか、歯列不正に見えるだけのものなのかを、慎重に見極めていくことが大切となります。矯正歯科を受診し、子供の歯並びについて、一度ご相談されることをおすすめします。

小児矯正を事前に受けるのが必要な歯並びとは

 

不正な歯並びには様々な種類があります。

反対咬合(受け口)

「下顎前突(かがくぜんとつ)」とは、「受け口」ともいい、下顎が突出している状態のことです。通常は、上の歯が下の歯よりも2mm~3mm程度前に出ているのが正しい噛み合わせですが、下顎前突では、下顎の歯が上顎の歯よりも前に出てしまった状態です(反対咬合)。

特に下顎前突(受け口)の場合、永久歯列期(12~18歳頃)になってしまうと矯正治療単独では受け口の治療は困難な場合があります。顎変形症の外科手術を必要とする場合が多くなります。早期の介入が将来の外科手術リスクを避けることにつながります。

開咬

「開咬(かいこう)」は、奥歯は噛み合わさっていても、前歯は噛み合わずに、上下の歯の間が開いている(Open bite)状態をいいます。

指しゃぶり(吸指癖)、舌を突き出す(舌癖)などの癖 = 口腔習癖(こうくうしゅうへき)によって歯が移動して起こる開咬症などの「外的な要因で起こる歯列不正」があります。これらの癖を改善しないまま治療を進めても、装置をうまく使えなかったり、歯並びが治ってもすぐに後戻りしたり、治療期間が長引いたりする恐れがあります。

叢生(そうせい)

「叢生(そうせい)」とは、歯並びがでこぼこになり、重なりあったりした状態のことをいいます。「乱杭歯(らんぐいば)」ともいいます。ちまたにいう「八重歯(やえば)」も叢生のひとつです。顎の骨の成長が不十分で、歯の並ぶスペースが足りないと、叢生になります。

近代においては、軟らかい食事が主体となり、「良く噛む」必要がなくなったため、噛むための筋肉「咀嚼筋の発育不全」がおこり、「上顎の発育不足」がおこり、「下顎の発育不足」がおこります。さらに栄養状態は良くなったため、一本一本の「歯の大きさの大型化」が起きてきています。顎骨の小型化と歯の大きさの大型化が同時に存在しているため、小さな顎に大きな歯は並びきらず、ぐちゃぐちゃに生えてきてしまうということが起こり、歯の生えそろうスペースが足りなくなってきています。

顎顔面矯正という選択肢

 

顎顔面矯正(小児矯正)は顎の発育不足に対して行う矯正治療です。

顎顔面矯正は、乳歯の時期や、混合歯列期(乳歯と永久歯が混ざっている状態)に行う治療です。「上顎骨急速拡大装置(RME)」という矯正装置を使用して、上顎骨(鼻上顎複合体)の成長の力をコントロールし、立体的に、正しく健康的な成長を促し、顎の骨自体を広げ、正常な姿にもどしてあげることで、永久歯が健康に生えそろうためのスペースを作るものです。

装置を装着し、2~3ヶ月かけて顎を拡大します。広げ終わったら、その後小学校卒業程度まで1~3ヶ月に1回程度の間隔で維持管理をしていきます。その時に、姿勢のチェック、口腔周囲筋(舌や唇など)のトレーニングなども行う場合もあります。おおむね十分な拡大が行われれば、歯の生えるスペースは確保できるため、歯列矯正(成人矯正)が必要にならないか、必要になったとしてもわずかな矯正で済むことが多く、負担が少なくて済むことが多いです。※100%必要がなくなるわけではありません。

装置の種類

ハイラックスタイプは横方向に拡大するための装置(急速拡大)です。

ファンタイプは扇状に拡大するための装置(中速拡大)です。バラエティタイプは乳歯列期にゆっくり拡大します。お子さまの状態によって急速拡大装置(RME)、床矯正装置を選択して施術いたします。両者での施術料金に変わりはありません。

まとめ〜親御さんだからこそできること

美しく健康な歯並びは、お子さまにとって将来への大きな財産になります。成長期に行う小児矯正によって、将来の歯並びを整えてあげられるのは、ご両親だからこそできる選択です。

当院では、舌やお口周りの筋肉の使い方を整える「早期咬合誘導」を行い、その後、顎の骨格を整える「一期治療(骨格矯正)」、歯並びを仕上げる「二期治療(歯列矯正)」の二段階で小児矯正を進めています。

単に歯並びを整えるのではなく、なぜ歯並びが乱れたのかという原因を重視し、口腔機能や全身の発育・健康まで見据えた治療をご提案しています。

また、大人の方でも上顎を拡大することで気道が広がり、口呼吸の改善につながる場合があります。口呼吸の改善は、いびきや睡眠の質の低下を防ぎ、睡眠時無呼吸症候群のリスク低下など全身的な健康にも寄与する可能性があります。

お子さまの歯並びが気になったら、将来を見据えた第一歩として、まずはお気軽にご相談ください。

 

著者情報

池田 由美子

所属学会・資格

  • 日本アンチエイジング歯科学会認定医
  • Global Academy Japan Short international cource soft and hard tissue surgeryⅡ(Faculty of Dentistry,Chulalongkorn University)修了
  • JSDA Teeth Whitening Expert取得
  • 日本顎顔面美容医療協会(Jmfas)認定医
  • 日本有床義歯学会(JPDA)所属・日本口腔インプラント学会所属
  • 日本美容歯科医療協会 口腔ヒアルロン酸・歯科ボツリヌス認定医
  • 日本抗加齢美容再建歯科協会(AesthticReconstruction)講師
  • 第一種歯科感染管理者(日本・アジア口腔保健支援機構)
  • 日本先端歯科技術研究所インプラント認証医
  • Advanced Implant Institute Japan2022年中期コース修了
  • 点滴療法研究会高濃度ビタミンC点滴認定医

池田歯科医院

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