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インプラント歯科医院の選び方〜失敗しないための7つのチェックポイント

インプラント歯科医院の選び方〜失敗しないための7つのチェックポイント

インプラント治療を検討されている方にとって、歯科医院選びは治療の成功を左右する最も重要な決断です。

インプラントは外科手術を伴う高度な歯科治療であり、単に「近所だから」「料金が安いから」という理由だけで選んでしまうと、後悔する結果になりかねません。

実際に、不適切な治療によってインプラントが脱落したり、神経を損傷したり、長期間痛みや腫れが続いたりするトラブルが報告されています。

この記事では、インプラント治療で失敗しないための歯科医院選びの具体的なチェックポイント、信頼できる歯科医院を見極めるための7つの重要な基準、治療前後に注意すべき点と、安心して治療を受けるための準備について、当院のインプラント治療について解説してまいります。

インプラント治療における歯科医院選びの重要性

インプラント治療は、虫歯や歯周病治療などの一般歯科とは異なり、外科手術が伴うため、より高度な知識と技術が求められます。

歯科医師の技術力や経験不足が原因で、さまざまなトラブルが発生する可能性があるのです。

インプラントが脱落するリスク

インプラント体は、顎の骨と適切に結合することで初めて機能します。しかし、埋め込む位置や角度、深さが適切でない場合、骨との結合が不十分になり、インプラントが脱落する可能性があります。

ドリルによるオーバーヒートも失敗の一因です。

骨に穴をあける際にドリルが過度に加熱されると、骨組織にダメージを与え、インプラントと顎の骨の安定した結合が妨げられます。適切な速度でのドリリング、冷却システムの使用、医師の経験と技術が、リスクを最小限に抑えるために重要です。

神経損傷のリスク

インプラント治療を受ける際、下顎の重要な神経である下歯槽神経を傷つける可能性があります。

主に、歯科用CTを使用して歯・神経・血管の位置を事前に正確に把握していない場合に発生します。神経が傷付くと、施術箇所の麻痺や下唇や舌の痺れなどが生じる場合もあります。

先進的な医療機器を完備し、適切な事前検査を実施する歯科医院を選べば、神経損傷のリスクを大幅に減らすことが可能です。

上顎洞への迷入リスク

上顎は下顎骨に比べて骨壁が薄く、特に臼歯部では歯槽骨の高さが不足していることが多いです。

構造的な特徴を考慮せずにインプラントを強引に埋め込むと、インプラント体が上顎洞へ侵入するリスクが高まります。上顎洞内へのインプラント体の迷入は、上顎洞内での炎症を招く可能性があり、再手術を行って摘出する必要があります。

インプラント治療を行う前に上顎洞の構造を十分に評価し、適切な計画を立てることが重要です。

当院のアプローチ

池田歯科では、オステムデジタルセンターとの連携による高精度なシミュレーションと診断を実施しています。CTから得られたDICOMデータ、口腔内スキャナーから得られたSTLデータをオステムデジタルセンターに送信し、使用予定のインプラントのデータが反映された極めて高精度なシミュレーションデータを製作します。

患者様ごとの顎の骨の硬さや形状、神経の配置などを詳細に確認しながら、インプラントの適した埋入位置を診断します。

診断から手術後まで包括的にサポートする、新しいインプラント治療支援システムです。

失敗しないための7つのチェックポイント

 

インプラント治療で後悔しないためには、歯科医院選びの段階で以下の7つのポイントを確認することが肝要です。

1. インプラント治療の実績と症例数が豊富であること

インプラント手術には専門的な知識だけではなく、実践経験や技術も必要です。

そのため、インプラント手術を希望する場合は、歯科医院にどのような実績があるのかを確認することをお勧めします。特に奥歯のインプラントは前歯よりも難しいとされているため、経験豊富な歯科医師を探すのが望ましいでしょう。

骨が少ないなどの難症例のオペも受けることが出来る医院は、より技術と経験のある歯科医師がいる証拠です。

2. 最新の設備が整っており、衛生管理を徹底していること

インプラントに力を入れている歯科医院には必ずCTがあります。

インプラント治療を行う場合、かならず三次元的な診断を行ってか治療計画を立てなくてはいけません。また、CTがなければそもそも本当に抜かなくてはならないかわからないケースも多々あるので、抜かなくて済む歯を抜かれてしまうかもしれません。

治療環境の衛生管理が徹底されていないと、細菌感染のリスクが高くなってしまいます。

細菌感染によって炎症が起き、痛みや腫れが生じ、インプラント周囲炎を引き起こす可能性があります。

3. 手術前に入念な説明をしてくれること

初診時のカウンセリングや問診は、医師の対応を見極める大切な機会です。

医師が患者様の話を丁寧に聞き、直接目を見て話してくれるか、専門用語を使わずにわかりやすく状況を説明してくれるかを注意深く確認しましょう。医師が患者様の不安を理解し、信頼できる関係を築こうとする姿勢があるかを見極めることが重要です。

治療のメリットだけでなく、リスクやデメリットについても正直に説明してくれる医院は信頼できます。

4. 高品質なインプラント体を採用していること

実際に使用される「インプラント体」にもさまざまなブランドがあり、世界中に約900個ものブランドが存在します。

900もあればものによって、品質も原価も大きく異なります。インプラント治療の品質が気になる方は、どのようなインプラント体、被せ物が使用されるのかを事前に確認されることをお勧めします。

インプラントの品質は、素材はもちろん実際に使用される被せ物を製作する技工所の技術力によっても大きく左右されます。

5. 保証制度が充実していること

インプラントは決して安い治療ではなく、長期的に使うものだからこそ、術後のフォロー体制が整っているかどうかが大きなポイントとなります。

治療費が明確に提示されているか、保証が何年間ついているか、どの範囲まで保証の対象になるのか、こうした点は、治療を受ける前に必ず確認しておく必要があります。

特に10年保証を設けている医院は、治療に自信を持っている証といえるでしょう。

6. 料金体系が明確に示されていること

インプラント治療費は、インプラント1歯あたりの費用だけでなく、アバットメント費用、上部構造費用、診断分析費用など、複数の項目に分かれています。

治療開始前に総額がどの程度になるのか、追加費用が発生する可能性があるのかを明確に説明してくれる医院を選びましょう。

費用が極端に安すぎるクリニックは、品質や安全性に問題がある可能性があるため注意が必要です。

7. 通いやすい立地にあること

インプラント治療は、手術後も定期的なメンテナンスが必要です。

通院回数は、4~8回程度で、治療期間は上顎の場合2か月~4か月、下顎の場合2か月~3か月が目安となっています。長期的に通い続けることを考えると、自宅や職場から通いやすい場所にある歯科医院を選ぶことも重要な要素です。

インプラント治療で後悔しないための準備と注意点

歯科医院選びと同じくらい重要なのが、治療前後の準備と注意点です。

手術前の準備

持病や服用している薬について、必ず事前に歯科医師に相談してください。

特に骨粗しょう症の治療薬を服用している方や、血液をサラサラにする薬を服用している方は、インプラント治療に影響を与える可能性があります。口腔内を健康に保つことも重要です。歯周病治療が不十分だと、インプラントが細菌に感染しやすくなります。

生活習慣を見直し、喫煙している方は禁煙に取り組むことをお勧めします。

喫煙は骨の治癒を妨げ、インプラントの成功率を低下させる要因となります。

手術後の過ごし方

術後は、数日間は固い食べ物や刺激物を避ける必要があります。

また、術後の1週間程度はアルコールや喫煙を控えることを推奨します。手術箇所の歯磨きは避け、舌や指で手術箇所を触らないようにしましょう。

何かあればすぐに医師に相談することが大切です。

池田歯科医院のインプラント治療における独自の取り組み

 

池田歯科では、より良いインプラント治療の提供するため、新しいシステムを採用しています。

オステムワンガイド – 手術はフリーハンドからガイドサージェリーへ

製作されたシミュレーションデータを基に高精度なサージカルガイドであるオステムワンガイドを製作いたします。

骨の硬さは一様ではなく、人の歯茎は目印は付いていません。当院では、インプラント植立手術においては特に精度と安全性に拘り、自信を持ってオステムワンガイドを使用しております。

オステムIS3- 触れずに測定できるインプラント安定性測定器

ISQ値(インプラント安定指数)を測定し植立したインプラント体の安定性を評価するための機器です。

この評価に基づき、インプラントの荷重タイミングを計画することができます。初期段階から安定している場合、通常の待機期間(下顎は3か月、上顎は5か月)を短縮し、早期に荷重をかけることが可能となり、治療期間の短縮につながり、早期の咀嚼機能の回復を促進します。

再生医療(CGF、AFG)

再生医療(CGF、AFG)は、採血した静脈血(約40ml程度)から遠心分離により得られる高濃度の血小板や白血球、成長因子を含んだ濃縮血小板フィブリンゲルです。

この治療法は創傷治癒や軟・硬組織の再生などの生理的現象を促進します。組織の治癒促進能力が優れており、抜歯窩への適用から難易度の高いインプラント治療への応用まで様々な用途に適用されます。また、完全自己血由来でアレルギー反応の心配が無いので安全性が高く、低コストであり、非常に有用です。

当院ではインプランント手術後の治癒を促進させるためこの治療法を採用しています。

よくある質問(Q&A)

Q1. インプラント治療は痛いですか?

手術は局所麻酔を使用するため、痛みはほとんど感じません。術後に軽い腫れや痛みを感じることがありますが、通常数日で治まります。

Q2. インプラントは誰でも受けられますか?

基本的には多くの方が受けられますが、全身疾患や骨の状態によっては適さない場合もあります。詳しくはカウンセリングでご相談ください。

Q3. インプラントの寿命はどのくらいですか?

適切なケアを行えば、当院でのインプラントは一般的に20年以上保ちます。定期的なインプラントのメンテナンスが重要です。

Q4. インプラント治療後に何か制限はありますか?

術後は、数日間は固い食べ物や刺激物を避ける必要があります。また、術後の1週間程度はアルコールや喫煙を控えることを推奨します。

Q5. インプラントの手入れはどのようにすればいいですか?

インプラントも天然歯と同様に、日々のブラッシングとフロッシングが必要です。また、定期的なインプラントメンテナンスを受けていただき、インプラントの詳細なチェックを受け、専門に訓練を受けた歯科衛生士のプロフェッショナルクリーニングとアドバイスを受けることで、インプラントの健康を維持できます。

まとめ

インプラント治療で失敗しないためには、歯科医院選びが最も重要です。

実績と症例数、最新設備、丁寧な説明、高品質なインプラント体、充実した保証制度、明確な料金体系、通いやすい立地、これら7つのチェックポイントを確認することで、信頼できる歯科医院を見極めることができます。

インプラント治療は、一度受けたら終わりではなく、その後のメンテナンスや口腔環境の管理が一生涯にわたって必要です。

だからこそ、目先の価格や派手な広告に流されるのではなく、専門性・実績・最新技術・アフターフォローといった多角的な視点から慎重に検討することが大切です。

インプラント治療をご検討中の方は、ぜひ池田歯科医院にご相談ください。経験豊富な医師が、あなたに最適な治療計画をご提案いたします。

 

著者情報

池田 丈博

所属学会・資格

  • IDIAインプラント学会認定医
  • 日本歯科先端技術研究所所属
  • 日本口腔インプラント学会所属
  • 日本顎咬合学会所属
  • Fundacion Dr Garg:3Day Live patient Post Graduate course in Dominican Republic 修了
  • 2019 AII(Advanced Implant Institute of Japan)外科実習・ライブオペ6日間コース修了
  • 2020 AII(Advanced Implant Institute of Japan)外科実習・ライブオペ6日間コース
  • 日本口腔インプラント学会認定講習会(100時間セミナー)修了
  • JIADS PerioコースおよびDGPコース修了
  • OSSTEM OneGuideコース、GBR、Sinus Basicコース修了
  • SBC歯周形成外科コース、Sinus Approachコース修了
  • ILSC即時荷重研究会所属
  • マイクロスコープハンズオンセミナー修了
  • 日本口腔外科学会所属
  • 日本口腔内科学会所属
  • 嵌植義歯研究会所属



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