インプラント治療

  • インプラント治療期間の全貌~完了までにかかる期間と通院回数

    目次 インプラント治療の期間はどのくらい?基本的な流れと目安 インプラント治療の通院回数はどのくらい? インプラント治療〜抜歯即時埋入法について インプラント治療中の歯のない期間はどうする? インプラント治療中の過ごし方と注意点 インプラント治療後のメンテナンスと長期的な経過 インプラント治療期間に関するよくある質問 まとめ インプラント治療の期間はどのくらい?基本的な流れと目安 インプラント治療は一般的に、初診から最終的な人工歯の装着まで3ヶ月〜1年程度かかります。この期間は個人の口腔内状態や治療内容によって大きく変わってきます。 当院では最新のシステムと技術を駆使して、できるだけ患者さんの負担を減らしながら、確実で長持ちするインプラント治療を提供しています。 インプラント治療の基本的な流れは以下のようになります。 工程 期間の目安 初診・検査 1〜2週間 治療計画の立案 1〜2週間 インプラント埋入手術 1日 治癒期間(骨との結合) 2〜6ヶ月 アバットメント装着 1日 上部構造(人工歯)の装着 1〜2週間 メンテナンス 定期的 特に治癒期間はインプラントと骨がしっかり結合するために必要な大切な時間です。この期間は上顎で約3〜6ヶ月、下顎で約2〜3ヶ月が一般的です。 インプラント治療の通院回数はどのくらい? インプラント治療の通院回数は、一般的に4〜8回程度です。ただし、骨の状態や治療内容によって変わってきます。 当院では患者さんの負担を考え、できるだけ通院回数を減らす工夫をしています。例えば、CTや口腔内スキャナーから得られたデータを活用したデジタル診断により、事前の計画を綿密に行うことで、無駄な通院を減らすことが可能です。 内容 通院回数 初診・カウンセリング 1回 検査・診断 1回 インプラント埋入手術 1回 術後チェック 1〜2回 アバットメント装着 1回 上部構造の型取りと装着 1〜2回 手術の内容や骨の状態によっては、さらに通院回数が増えることもあります。例えば、骨の量が少ない場合は骨造成が必要になり、追加の手術と通院が必要になることがあります。 私がこれまで経験してきた多くの症例では、患者さんの状態が良好であれば、5〜6回の通院で治療が完了することが多いです。当院では、オステムワンガイドを使用した精度の高い手術や、オステルIによるインプラント安定性測定を行うことで、治療の確実性を高めながら通院回数を減らす工夫をしています。 また、抜歯と同時にインプラントを埋入する「抜歯即時埋入」という方法を選択できる場合は、さらに通院回数を減らすことが可能です。 インプラント治療〜抜歯即時埋入法について 通常、抜歯後は骨が治るまで数ヶ月お待ちいただいてからインプラントを埋入しますが、条件が整っている場合は、抜歯当日にインプラントを埋め込むのが“抜歯即時埋入”です。この方法は従来よりも通院回数と治療期間の軽減が期待できます。 抜歯即時埋入 「その日」に、同じ処置のタイミングでインプラント体を埋入する方法のことです。池田歯科医院では、患者さまの口腔内条件をしっかり診断したうえで、この方法を選択できる場合があります。 (例)抜歯即時埋入の通院モデル(例) […]

  • インプラントの再治療|他院修正で知っておくべき7つのこと

    目次 インプラントの撤去〜再治療が必要になる主な原因とは? インプラント撤去手術の実際と注意点 インプラント再治療の選択肢と成功のポイント インプラント撤去・再治療における7つの重要ポイント インプラント撤去・再治療に関するよくある質問 まとめ:インプラント撤去・再治療を成功させるために インプラントの撤去〜再治療が必要になる主な原因とは? インプラント治療は、適切な治療とケアが行われれば長期間安定して機能しますが、残念ながら撤去が必要になるケースも存在します。 インプラントの再治療の原因〜インプラント周囲炎 インプラント周囲炎の進行は、撤去に至る最も一般的な原因の一つです。これは歯周病に似た病気で、インプラント周囲の歯肉や骨に炎症が起こり、進行すると骨が溶けてインプラントを支えきれなくなってしまいます。 インプラントの再治療の原因〜インプラントと骨の結合不足 インプラントと骨の結合不良も大きな問題です。これは手術時の過度の熱発生(オーバーヒート)や、植立位置・角度の不適切さが原因となることが多いです。このような場合、インプラントがグラグラと動いたり、痛みを感じたりすることがあります。 インプラント本体の破損やアレルギー反応、周辺組織の損傷なども撤去の理由となり得ます。 重要なのは、これらの問題に早期に気づき、適切な対応を取ることです。放置すればするほど、状況は悪化し、再治療が難しくなってしまいます。 インプラント撤去手術の実際と注意点 インプラント撤去手術は、植立手術以上に高度な技術と判断力を要する繊細な処置です。私が長年の臨床経験から言えることは、撤去手術は決して簡単なものではないということ。むしろ、植立よりも難しい場合が多いのです。 撤去手術の方法は、インプラントの状態によって大きく異なります。 インプラント周囲炎が進行して骨が溶けている場合の撤去 比較的容易に撤去できることがあります。 インプラントが骨にしっかりと結合している場合の撤去 特殊な器具を使用して慎重に骨を削りながら撤去する必要があります。 手術の痛みについては、局所麻酔を十分に行いますので、手術中の痛みはほとんど感じません。当院では患者さんの不安や恐怖心を和らげるため、必要に応じて静脈内鎮静法(セデーション)も提供しています。 インプラントの撤去後 骨の状態によって再治療の方針が決まります。骨が十分に残っている場合は、適切な治癒期間を経て再植立が可能なこともあります。しかし、骨が大きく失われている場合は、骨造成(骨の再生治療)が必要になることが多いです。 💡 合わせて読みたい: インプラント治療の静脈内鎮静法5つのメリットと適応条件 インプラント撤去手術の費用 自由診療となり、医院によって費用は異なるケースがほとんどです。ただし、他院で植立したインプラントを撤去する場合、健康保険が適用されることもあります。 インプラント撤去を検討されている方は、撤去手術の実績がある歯科医師を選ぶことが重要です。インプラントを植立できる医師であれば誰でも撤去できるわけではありません。経験と技術を持つ専門医に相談することをお勧めします。 インプラント再治療の選択肢と成功のポイント インプラントを撤去した後の再治療には、いくつかの選択肢があります。どの方法を選ぶかは、骨の状態、全身の健康状態、患者さんの希望など、様々な要因を考慮して決定します。 インプラント再植立の可能性と条件 インプラント撤去後、骨の状態が良好であれば、同じ部位に再びインプラントを植立することが可能です。ただし、撤去の原因がインプラント周囲炎だった場合は、感染のリスクを避けるため、十分な治癒期間を設けることが重要です。 骨の量が不足している場合 骨造成(GBR)や再生医療(CGF、AFG)などの処置が必要になることがあります。当院では患者さん自身の血液から得られる成長因子を含んだ濃縮血小板フィブリンゲルを使用して、骨や歯周組織の再生を促進する治療も行っています。 再治療の成功率を高めるためには、撤去の原因を正確に把握し、それに対応した治療計画を立てることが不可欠です。例えば、以前の治療で植立位置や角度に問題があった場合は、CTを活用した精密な診断と、サージカルガイドを用いた正確な植立手術が有効です。 インプラント治療以外の選択肢 インプラントの再治療が難しい場合は、ブリッジや入れ歯などの代替治療も検討します。特に全身疾患がある方や、骨の状態が著しく悪い場合は、侵襲の少ない治療法が適している場合があります。 それぞれの治療法にはメリット・デメリットがありますので、患者さんの口腔内の状態や生活スタイル、予算などを考慮して、最適な選択をサポートします。 再治療においては、初回の治療以上に慎重な計画と高度な技術が求められます。当院では、オステムデジタルセンターとの連携による精密な診断分析や、オステムワンガイドを使用した正確な手術など、最新のシステムを導入して再治療の成功率向上に努めています。 インプラント撤去・再治療における7つの重要ポイント 長年インプラント治療に携わってきた経験から、患者さんが他院修正を検討する際に知っておくべき重要なポイントを7つにまとめました。 1. 専門医の選択が最重要 インプラントの撤去と再治療は、通常のインプラント植立以上に高度な技術と経験が必要です。インプラント治療の専門的な資格を持つ歯科医師を選ぶことをお勧めします。当院では、複雑な症例にも対応できるよう、常に最新の知識と技術の習得に努めています。 2. 徹底した検査と診断 再治療の成功には、失敗の原因を正確に把握することが不可欠です。CTスキャン、口腔内スキャナー、レントゲン検査などを駆使して、骨の状態や周囲組織の状況を詳細に評価します。当院では、オステムデジタルセンターとの連携により、高精度な診断分析を行っています。 3. 個別化された治療計画 再治療においては、「一人ひとりに最適な治療」が特に重要です。年齢、全身疾患の有無、骨の状態、生活習慣など、様々な要素を考慮した上で、オーダーメイドの治療計画を立てます。 4. 適切な治癒期間の確保 […]

  • 高齢者のインプラント適応~年齢制限と成功のポイント

    高齢者のインプラント治療~年齢制限はあるのか? 「年を取っているけど、インプラント治療は受けられるのだろうか?」 結論からお伝えすると、インプラント治療に明確な年齢制限はありません。80代、90代の方でも、全身状態や口腔内の状態が良好であれば治療は可能です。しかし、高齢者の場合は若い方と比べて考慮すべき点がいくつかあります。 高齢者の方にとって、しっかり噛めることは健康維持や生活の質向上に直結する重要な要素です。 この記事では、高齢者のインプラント治療における適応条件、リスク、そして成功のポイントについて詳しく解説します。ご自身やご家族のインプラント治療をご検討の際の参考にしていただければ幸いです。 目次 高齢者のインプラント治療〜年齢制限と適応条件 高齢者のインプラント治療におけるリスクと注意点 高齢者のインプラント治療成功のポイント 高齢者のインプラント治療がもたらすメリット 高齢者のインプラント治療に関するよくある質問 まとめ:高齢者のインプラント治療は可能性と希望に満ちている 高齢者のインプラント治療〜年齢制限と適応条件 インプラント治療に年齢の制限はありません。重要なのは、患者様の全身状態と口腔内の状態です。 インプラント治療は、チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。自然な見た目と噛み心地を実現し、健康な歯を削る必要がないという大きなメリットがあります。しかし、外科手術を伴うため、患者様の状態によっては適応とならない場合もあります。 インプラント治療の下限年齢と上限年齢 インプラント治療の下限年齢は、顎の骨の成長がほぼ完了する18〜20歳頃とされています。一方、上限年齢については明確な制限はありません。 実際に80代、90代の方でもインプラント治療を受けられる方は多くいらっしゃいます。 高齢者のインプラント適応を判断する重要な条件 高齢者の方がインプラント治療を受ける際に、歯科医師が特に注目する点は以下の通りです。 全身状態の健康度:持病の有無や状態、服用中の薬剤 顎骨の状態:骨量や骨質が十分かどうか 口腔内の衛生状態:歯磨きの習慣や歯周病の有無 手術に耐えられる体力:全身麻酔や長時間の処置に耐えられるか メンテナンスの継続性:定期的な通院が可能かどうか これらの条件を総合的に判断し、インプラント治療が適しているかどうかを決定します。 高齢者のインプラント治療におけるリスクと注意点 高齢者のインプラント治療には、若年者と比較して特有のリスクや注意点があります。 骨密度の低下と骨結合の問題 高齢になると骨密度が低下し、インプラント体と骨の結合が若い方と比べて弱くなる可能性があります。 加齢に伴い骨代謝が変化し、骨の再生能力も低下します。そのため、インプラントと顎骨の結合に時間がかかったり、結合力が弱くなったりすることがあります。場合によっては、骨移植や骨増生の処置が必要になることもあります。 当院では、オステムデジタルセンターとの連携による高精度なシミュレーションや、オステムワンガイドを使用した精度の高い手術を行うことで、こうしたリスクを最小限に抑えています。 全身疾患と薬剤の影響 高齢者の方は、糖尿病や高血圧、心疾患などの全身疾患を持っていることが多く、これらはインプラント治療のリスクを高める可能性があります。 特に注意が必要なのは以下の疾患や薬剤です: 糖尿病:血糖値のコントロールが不十分な場合、創傷治癒が遅延し、感染リスクが高まります 骨粗鬆症:骨密度の低下に加え、治療薬(ビスフォスフォネート系薬剤など)が顎骨壊死のリスクを高める場合があります 心血管疾患:抗凝固剤を服用している場合、出血リスクが高まります 免疫系疾患:感染リスクが高まる可能性があります これらの疾患があっても、適切にコントロールされていれば、多くの場合インプラント治療は可能です。 術後の感染リスクと治癒力の低下 高齢者は若年者と比較して免疫力が低下していることが多く、術後の感染リスクが高まる可能性があります。また、全般的な治癒力も低下しているため、回復に時間がかかることがあります。 当院では、徹底した衛生管理と感染予防対策を行い、また術後のケアについても丁寧に指導しています。さらに、再生医療(CGF、AFG)を取り入れることで、組織の治癒を促進し、回復期間の短縮を図っています。 高齢者のインプラント治療成功のポイント 高齢者のインプラント治療を成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。 術前の徹底した検査と評価 高齢者のインプラント治療では、術前の詳細な検査と評価が非常に重要です。 池田歯科医院では、CTスキャンや口腔内スキャナーを用いた精密な検査を行い、顎骨の状態や神経・血管の位置を詳細に把握します。また、全身状態の評価も重要で、必要に応じて血液検査や主治医との連携を行います。 特に、オステムデジタルセンターとの連携による高精度なシミュレーションは、インプラント治療の成功率を高める重要な要素です。患者様ごとの顎の骨の硬さや形状、神経の配置などを詳細に確認しながら、インプラントの適切な埋入位置を診断します。 低侵襲な手術アプローチの選択 高齢者の方には、体への負担が少ない低侵襲な手術アプローチが望ましいです。 当院では、オステムワンガイドを使用したガイドサージェリーを積極的に取り入れています。これにより、精度の高い手術が可能になるだけでなく、手術時間の短縮や出血量の減少にもつながります。また、必要に応じて静脈内鎮静法(セデーション)を用いることで、患者様の精神的・身体的負担を軽減しています。 さらに、オステルIというインプラント安定性測定器を使用して、インプラントの安定性を客観的に評価し、最適な荷重タイミングを計画することで、治療期間の短縮を図っています。 合わせて読みたい:インプラント治療の静脈内鎮静法5つのメリットと適応条件 術後のケアとメンテナンスの重要性 […]

  • インプラント費用の分割払い対応~負担を軽減する支払い方法

    インプラント治療の費用負担を軽減する分割払いの選択肢 「インプラント治療を検討しているけれど、まとまった費用の準備が難しい・・・」 このような悩みを抱える患者さんは少なくありません。インプラント治療は自由診療となるため保険適用外であり、1本あたり30〜50万円程度の費用がかかります。複数本となれば、さらに高額になるため、経済的な負担が大きいと感じられる方も多いでしょう。 しかし、インプラント治療は失った歯の機能を回復し、長期的な口腔健康を維持するための有効な選択肢です。費用面での不安から必要な治療を諦めてしまうのは残念なことです。 当院では患者さんの経済的負担を軽減するために、様々な支払い方法をご用意しています。分割払いを活用することで、まとまった資金がなくても必要な治療を受けることが可能です。 目次 インプラント治療にかかる費用の相場と内訳 インプラント治療費の分割払いオプション 医療費控除を活用した実質負担の軽減 インプラント治療の分割払い事例と月々の負担額 インプラント治療の分割払いに関するよくある質問 まとめ:費用負担を軽減してインプラント治療を実現するために インプラント治療にかかる費用の相場と内訳 まず、インプラント治療の費用相場について正確に理解しておきましょう。 インプラント治療の全国的な平均費用は、1本あたり30万円から50万円程度が一般的です。この金額には手術費用や検査費用、使用する素材の違いによる変動が含まれており、地域やクリニックによっても差が生じます。 当院でのインプラント費用は、インプラント1歯あたり198,000円(税込)となっています。ただし、これに加えてアバットメント費用33,000円、上部構造費用(前歯77,000円、臼歯99,000円)などが別途必要です。また、オステムデジタルセンターでの診断分析費用や、必要に応じてOneGuide、再生医療、セデーションなどのオプション費用が発生します。 インプラント治療の費用が高額になる理由は主に3つあります。 治療するための設備にお金がかかる インプラント自体が高価である 治療期間が長くなる このような高額な治療費を一括で支払うのは多くの方にとって負担が大きいでしょう。そこで活用したいのが分割払いの選択肢です。 インプラント治療費の分割払いオプション インプラント治療費を分割払いにする方法は、大きく分けて3つあります。 それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に最適な支払い方法を選びましょう。 クレジットカード決済による分割払い 歯科医院がクレジットカード決済に対応している場合、クレジットカードの分割払い機能を利用できます。 選択できる分割回数はクレジットカード会社によって異なりますが、一般的な最小分割回数は3回、最大分割回数は24~36回程度です。1回あたりの支払金額を抑えられる便利な方法ですが、3回以上の分割では毎月の支払額に手数料が上乗せされることに注意が必要です。 デンタルローンの活用 デンタルローンは、金融機関や信販会社が提供している、資金の使途を歯科治療に限定した目的別ローンです。 デンタルローンの仕組みは以下の通りです。 患者様と金融機関などがデンタルローンの契約を締結 金融機関などが歯科医院に治療費を立替払い 患者様が金融機関などに元金と利息を分割で返済 選択できる分割回数は商品によって異なり、100回以上に分割して支払えるものもあります。金利はクレジットカードの分割払いより低く抑えられていることが一般的ですが、資金を借り入れるため利用には審査があります。 デンタルローンの利用条件には、申込者に一定の収入がある、申込時に18歳以上、申込時に65歳未満などの条件が設けられていることが多いです。 院内分割払いの可能性 一部の歯科医院では、院内分割に対応している場合もあります。院内分割は、歯科医院と患者様で分割払いの契約を結ぶ支払い方法です。 院内分割の特徴としては、決められた範囲内で支払回数を選べる、手数料がかからない、支払い方法を現金・クレジットカードから選べるといった点が挙げられます。手数料がかからなければ、分割払いにしても支払総額は増えません。 しかし、歯科医院独自の制度であるため、詳細はケースごとに異なります。また、院内分割を設けていない歯科医院も少なくありません。必ず選択できるわけではない点に注意が必要です。 医療費控除を活用した実質負担の軽減 インプラント治療費の負担を軽減する方法として、医療費控除の活用も検討すべきでしょう。 結論から言うと、インプラント治療は医療費控除の対象となります。インプラント治療は、失った歯の機能を回復するための治療であり、単なる美容目的ではないため、医療費控除の対象となるのです。 医療費控除の基本条件 医療費控除を受けるための基本的な条件は以下の通りです。 年間の医療費が一定額を超えていること(1月1日から12月31日までの1年間で支払った医療費の合計額が10万円を超えること。ただし、年収が200万円未満の場合は「総所得金額等の5%」が基準になります) 自分自身または生計を一にする家族のために支払った医療費であること(配偶者や子供、親など同一生計の家族の医療費も合算できます) その年に実際に支払った医療費であること(2025年に治療を受けても、支払いが2026年になれば2026年の医療費控除の対象になります) インプラント治療で医療費控除を確実に受けるためには、適切な領収書と証明書類を保管しておくことが重要です。領収書には医療機関名、治療を受けた人の氏名、治療日、治療内容(「インプラント治療」と明記されていること)、支払金額が記載されていることが必要です。 医療費控除は会社の年末調整では対応できません。必ず自分で確定申告を行う必要があります。会社員の方も、医療費控除を受けるためには別途確定申告が必要です。 インプラント治療の分割払い事例と月々の負担額 具体的な事例を見ながら、インプラント治療の分割払いによる月々の負担額をイメージしてみましょう。 当院でのインプラント1本の治療費用(インプラント本体、アバットメント、上部構造を含む)が約33万円とした場合の月々の支払い例です。 クレジットカード分割払いの場合 12回払い:月々約28,500円(手数料含む) 24回払い:月々約14,700円(手数料含む) […]

  • インプラント治療の静脈内鎮静法5つのメリットと適応条件

    インプラント治療における静脈内鎮静法とは?リラックスして受けられる治療法 インプラント治療は、失った歯の機能と審美性を回復するための素晴らしい選択肢です。しかし、外科手術を伴うため、多くの患者さんが治療に対して不安や恐怖心を抱いています。特に「痛みが怖い」「手術中の音や振動が苦手」という声をよく耳にします。 そんな不安を和らげるために、当院では静脈内鎮静法(セデーション)を導入しています。この方法を利用すれば、リラックスした状態でインプラント治療を受けることが可能です。 静脈内鎮静法とは、点滴を通して鎮静剤を投与し、患者さんをうとうとした状態にする方法です。全身麻酔とは異なり、完全に意識がなくなることはありません。むしろ、半分眠っているような心地よい状態で、治療中の不安や恐怖心を大幅に軽減できるのです。 当院では、この静脈内鎮静法を利用して多くの患者さんがインプラント治療を受けられています。 目次 静脈内鎮静法の5つのメリット 静脈内鎮静法と全身麻酔の違い 静脈内鎮静法が特に適している方 静脈内鎮静法の流れ 静脈内鎮静法のよくある質問 まとめ 静脈内鎮静法の5つのメリット〜インプラント治療をストレスなく受けるために インプラント治療は痛さや怖さなどの不安を感じる方も少なくありません。静脈内鎮静法を活用することで、そうした不安を解消し、より快適な治療体験を得ることができます。ここでは、静脈内鎮静法の主な5つのメリットについてご紹介します。 静脈内鎮静法のメリット1:リラックスした状態で治療を受けられる 静脈内鎮静法の最大のメリットは、治療中の不安や恐怖心を和らげ、リラックスした状態で手術に臨めることです。 鎮静剤の効果により、中枢神経の働きが穏やかになり、うとうとした状態になります。このため、歯科治療に対する恐怖心が強い方でも、落ち着いた気持ちで治療を受けることが可能です。実際に、静脈内鎮静法を受けた患者さんからは「思ったよりもずっと楽に治療を受けられた」という声を多くいただいています。 特に歯科恐怖症の方や、過去のトラウマから歯科治療に強い不安を感じている方には、非常に有効な方法です。 静脈内鎮静法のメリット2:治療中の記憶が残りにくい 静脈内鎮静法には健忘効果があり、治療中の記憶があまり残らないというメリットがあります。 インプラント手術中の音や振動、器具の動きなどは、患者さんにとってストレスになることがあります。しかし、静脈内鎮静法を受けると、これらの不快な記憶がほとんど残らないため、治療後のトラウマを防ぐことができるのです。 多くの患者さんが「気がついたら治療が終わっていた」と感じるほど、時間の経過を感じにくくなります。これにより、長時間の治療でも精神的な負担が大幅に軽減されるのです。 不安な気持ちで治療を受けると、それがトラウマになり、次回の治療への恐怖心が強くなることがあります。静脈内鎮静法はそうした悪循環を断ち切る効果も期待できます。 静脈内鎮静法のメリット3:血圧や心拍数が安定する 静脈内鎮静法を利用すると、治療中の血圧や心拍数が安定するというメリットもあります。 緊張や不安を感じると、血圧や心拍数が上昇することがあります。特に高血圧の方や心臓に持病がある方は、治療中のストレスによって体に負担がかかる可能性があります。静脈内鎮静法を利用することで、リラックス効果により血圧や心拍数が安定し、身体的なリスクを軽減できるのです。 静脈内鎮静法のメリット4:嘔吐反射を抑制できる 嘔吐反射が強い方にとって、歯科治療は大きな苦痛となることがあります。 口の中に器具が入ると、すぐに吐き気を感じてしまう方もいらっしゃいます。静脈内鎮静法を利用すると、嘔吐反射が抑制されるため、そうした不快感なく治療を受けることができます。インプラント治療では口腔内での作業が長時間に及ぶこともあるため、嘔吐反射が強い方には特に有効です。 当院では、嘔吐反射が強く通常の歯科治療が難しかった患者さんも、静脈内鎮静法によって快適に治療を受けられるようになったケースが数多くあります。 静脈内鎮静法のメリット5:安全性の高い治療が可能になる 静脈内鎮静法を利用することで、治療の安全性も高まります。 当院では麻酔専門医との協力のもと、静脈内鎮静法を実施しています。治療中は血圧、心拍数、酸素飽和度などのバイタルサインを常にモニタリングし、患者さんの全身状態を管理します。また、静脈ルートが確保されているため、万が一の緊急時にも迅速に対応することが可能です。 患者さんがリラックスした状態で治療を受けることで、急な動きや緊張による予期せぬトラブルを防ぐことができ、より精密で安全なインプラント手術が可能になるのです。 静脈内鎮静法と全身麻酔の違い〜それぞれの特徴を理解する インプラント治療において麻酔方法を選ぶ際、静脈内鎮静法と全身麻酔の違いを理解しておくことは重要です。両者は目的や効果、回復時間などの点で大きく異なります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。 静脈内鎮静法と全身麻酔の違い:意識の状態の違い 静脈内鎮静法と全身麻酔の最も大きな違いは、患者さんの意識の状態です。 静脈内鎮静法では、うとうとした状態になりますが、完全に意識がなくなることはありません。声をかければ反応することができ、自発呼吸も維持されます。だからといって、治療中に痛みを感じることは一切ありません。一方、全身麻酔では完全に意識がなくなり、呼吸も停止するため、人工呼吸器による管理が必要になります。 インプラント治療のような手術では、通常、全身麻酔ほどの深い麻酔は必要ありません。静脈内鎮静法で十分なリラックス効果が得られるため、当院では静脈内鎮静法を推奨しています。 静脈内鎮静法と全身麻酔の違い:回復時間の違い 麻酔からの回復時間も、両者では大きく異なります。 静脈内鎮静法は、投与を中止すると比較的短時間で意識が回復します。多くの場合、治療後30分程度で帰宅が可能です。一方、全身麻酔からの回復には時間がかかり、通常は入院が必要になります。 インプラント治療は基本的に日帰り手術で行われるため、回復の早い静脈内鎮静法が適しています。ただし、治療当日は車の運転などは避け、付き添いの方と帰宅されることをお勧めします。 当院ではインプラント治療をお受けになられる患者さんに、ご自宅から当院までの無料送迎を行なっております。 静脈内鎮静法が特に適している方〜こんな方におすすめです 静脈内鎮静法は多くの患者さんに有効ですが、特に以下のような方に適しています。ご自身が該当するかどうか、参考にしてみてください。 静脈内鎮静法が特に適している方:歯科治療に恐怖心がある方 歯科治療に対して強い恐怖心やトラウマがある方は、静脈内鎮静法の良い適応となります。 過去の不快な治療経験から歯医者に行くこと自体に恐怖を感じる方も少なくありません。静脈内鎮静法を利用することで、そうした恐怖心を和らげ、リラックスした状態で治療を受けることができます。 静脈内鎮静法が特に適している方:高血圧や心疾患をお持ちの方 高血圧や心疾患などの持病がある方も、静脈内鎮静法の適応となることが多いです。 ただし、持病の種類や程度によっては注意が必要な場合もあります。事前の診察で適応を慎重に判断いたしますので、持病についてはしっかりとお伝えください。 静脈内鎮静法が特に適している方:嘔吐反射が強い方 口の中に器具が入ると吐き気を催してしまう方にも、静脈内鎮静法はおすすめです。 […]

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