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リップアートメイクの色が薄くなる原因と対策|長持ちさせる秘訣を公開

リップアートメイクの色が薄くなる原因と対策

リップアートメイクを施術したのに、思ったより早く色が薄くなってしまった。そんな経験はありませんか?

せっかく時間とお金をかけて理想の唇を手に入れたのに、数ヶ月で色が抜けてしまうのは残念ですよね。実は、リップアートメイクの色持ちには、さまざまな要因が関係しています。

この記事では、リップアートメイクの色が薄くなる原因と、長持ちさせるための具体的な対策をお伝えします。

 

リップアートメイクの色が薄くなる主な原因

リップアートメイクの色が早く薄くなってしまうのには、いくつかの理由があります。

まず理解しておきたいのは、アートメイクは「消えるもの」だということです。皮膚のごく浅い「表皮」の部分に色素を入れるため、肌のターンオーバーによって自然と薄くなっていきます。

唇の皮膚の特性による影響

唇の皮膚は他の部位と比べて非常に薄く、施術で色素を入れる層がどうしても浅くなりやすいのです。そのため、肌のターンオーバーによって色が落ちる可能性も高く、定着しづらい特徴があります。

また、唇は会話や飲食などで常に摩擦や接触があり、物理的な刺激を受けやすい部位です。この日常的な刺激が、色素の退色を早める要因となります。

体質と肌質の個人差

乾燥肌や脂性肌、代謝が良い人は、色が落ちやすい傾向にあります。新陳代謝が高い方は、通常よりも早い1年程度で薄くなってくるケースも珍しくありません。

人の身体には、体内に入ってきた異物を外に押し出そうとする性質があります。初めて体内に入る色素も異物と認識し、通常より早く排出しようという力が働くのです。

施術回数の不足

1回目の施術では、インクの定着率は約30%~50%といわれています。肌がインクを異物とみなし、インクを排出しようとするためです。

初めてリップアートメイクを受けた際の定着率は、30~50%程度。年単位で長持ちさせるには、2~3回の施術を受けることが必須なのです。

リップアートメイクを長持ちさせる施術後のケア

リップアートメイクを長持ちさせるには、施術後のケアが極めて重要です。

施術後数日間は色素の定着に重要な期間ですが、この期間内に唇をこすったり、乾燥させたりすると、色が抜けやすくなってしまいます。

ダウンタイム中の適切なケア方法

ダウンタイム中にインクが定着していくため、正しいケアをすることが大切です。しっかり保湿をすることで、ダウンタイム中の色落ちを防げます。

施術後5日間は専用保湿剤で保湿を徹底しましょう。治療当日はシャワー浴で、その際は唇を専用保湿剤で覆うようにします。洗顔する際も同様で、その上からやさしく洗顔してください。

唇に傷を付けるため口唇ヘルペスのリスクがあり、心配な方は予防薬を3日間内服することが推奨されています。体調不良だとヘルペスが出やすくなりますので、体調管理も肝要です。

避けるべき行動とNG習慣

ダウンタイム中は、以下のことを心がけてください。アートメイクをした部分に触らない、辛いもの・生もの・熱いもの・刺激の強いものを食べない、唇にできたかさぶたを無理にはがさない、紫外線対策をする、入浴やサウナ、激しい運動などの血行が上がることをしない。

食事に関しては、治療後3日間は着色するような色の濃い食べ物や、刺激の強い食べ物は控えてください。治療後1週間ほどは、激しい運動や多量の飲酒、たばこを避けます。また、感染対策のために、サウナや温泉なども控えていただきます。

きれいにインクを定着させるためにも、ダウンタイムが終わるまでの注意事項は確認しておきましょう。

リップアートメイクの色を長持ちさせるための施術前の準備

 

実は、施術前の準備も色持ちに大きく影響します。

唇が乾燥している状態だと色が入りにくくなります。施術前には唇を乾燥しないよう保湿し、皮むけがある場合はスクラブなどでケアしておきましょう。

施術2週間前からのケア

治療の2週間前から唇と周辺の保湿を心掛け、リップティントや刺激の強い化粧品の使用も避けていただきます。体調を整えておくことも大切です。

普段使用している口紅や、理想の唇の色や形の画像などがあると参考になりますので、できるだけ準備をお願いしています。

体調管理の重要性

施術時の唇の状態も、定着率に影響を与えます。体調が悪いときや、唇に炎症がある状態での施術は避けるべきです。

免疫治療中、ケロイド体質、アトピー治療中、麻酔アレルギー、金属アレルギー、妊娠中の方などは施術を受けられない場合があります。事前に医師に相談することが必要です。

リップアートメイクの施術回数と色持ちの関係性

リップアートメイクを長持ちさせるには、適切な施術回数を受けることが欠かせません。

1回目の施術だけでは色素が均等に定着せず、ムラに感じたり色が薄く感じることがあります。施術が2回目になると定着率は上がります。

2回セットが基本となる理由

リップアートメイクは、1度の施術で色素が完全に定着しづらい施術です。一般的に初めてリップアートメイクを受けた際の定着率は、30~50%程度と言われています。

これは、身体の仕組みとして、初めて体に入ってくるものは異物と捉え、排出しようとする働きや、肌のターンオーバーの影響によるためです。理想的な仕上がりの実現や色味の持続には、2回以上施術が必要になります。

メンテナンスの適切な頻度

2回目の施術は、定着率によって異なりますが、1回目から1ヶ月半~3ヶ月程度の間隔を空けて行うことをおすすめしています。

アートメイクの持続期間は、一般的に1~3年とされており、3回目以降のメンテナンスは持続期間とされている1~3年に1度のペースで行うと理想の仕上がりを維持できるでしょう。

推奨回数の施術を受けないと、目指す色や濃さに到達できず満足度が下がる可能性があります。費用負担が気になるからといって、施術回数を減らすのは避けましょう。

リップアートメイク後に日常生活で気をつけたいポイント

施術後のダウンタイムが終わっても、日常生活での注意が色持ちを左右します。

唇の皮膚はデリケートで、紫外線や乾燥、強い摩擦によって色素が早く落ちてしまうことがあります。

紫外線対策と保湿の継続

ダウンタイムが終わっても唇を保湿したり、刺激を与えすぎたりしないことが大切です。定期的な保湿、刺激はなるべく避ける、紫外線対策、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

肌荒れやケガはリップアートメイクに影響を与えます。肌のターンオーバーを早め、アートメイクのもちを悪くしてしまったり、傷あとができた部分だけ色抜けしてしまったりする可能性があります。

新陳代謝を上げすぎない生活習慣

新陳代謝が上がると肌のターンオーバーが起こりやすくなり、アートメイクの色素が排出されやすくなります。激しい運動をしたりサウナに入ったりする習慣がある人は、肌のターンオーバーが起こりやすく、リップアートメイクの色味が早く薄くなりがちです。

少なくともダウンタイム中(施術から1週間)は代謝の上がりやすい行動を控えましょう。ただし、適度な運動や健康的な生活習慣は大切ですので、バランスを考えることが鍵になります。

リップアートメイクで信頼できるクリニック選びの重要性

 

リップアートメイクの色持ちは、施術者の技術力にも大きく左右されます。

実績が豊富で信頼のおける担当者に施術を依頼しましょう。技術・経験不足な方に任せると、色素がすぐに抜けてしまうリスクがあります。

経験豊富なアーティストを選ぶ基準

熟練したアーティストは直後の仕上がりだけにとらわれず、数年後を見据えて後悔することのないよう提案をしてくれます。熟練者はこれまでの経験から一人ひとりに合うデザインを提案する力があります。

当院では、デンタルアートメイクの専門知識や技術を身に付け、資格を取得した歯科衛生士が歯科医師の指導の下で施術を行います。また、歯科医院では唇と歯の関係や、口元全体のバランスを大切にしています。

歯科医院でのデンタルアートメイクの利点

一番の特徴は麻酔の違いです。美容外科ではクリーム状の表面麻酔ですが、歯科医院では口腔内麻酔(浸潤麻酔)を使用するため、痛みを感じることがほとんどありません。

施術時の出血が少なく、色素が定着しやすいメリットもあります。処置時間もデンタルアートメイクのほうが短く、30分~45分ほどで済みます。

ご希望に応じて、矯正やホワイトニングなどを組み合わせた治療も可能です。口元全体の美しさを追求できるのが、歯科医院でのアートメイクの魅力ですね。

症例

before after

項目 内容
性別 / 年齢層 20代女性
主訴 / 診断名 唇の黒ずみを治したい
施術名 リップアート
治療回数 2回
 
before after
項目 内容
性別 / 年齢層 50代女性
主訴 / 診断名 唇のくすみと色むらを治したい
施術名 リップアート
治療回数 2回
 
before after
項目 内容
性別 / 年齢層 20代女性
主訴 / 診断名 唇のくすみが気になる
施術名 リップアート
治療回数 2回

リップアートメイクに関するよくある質問(Q&A)

Q1. リップアートメイクはどのくらい持続しますか?

個人差はありますが、2回の施術で1-2年持続するといわれています。肌質や体質、生活習慣などによって色持ちの期間が変わります。新陳代謝が高い方は、通常よりも早い1年程度で薄くなってくるケースも珍しくありません。

Q2. 施術後の痛みや腫れはどのくらい続きますか?

リップアートメイクは、施術後1週間ほどのダウンタイムがあります。施術直後は軽いヒリヒリ感や痒み、腫れを感じる場合もありますが、3日から4日後には腫れや痛みが徐々に引いていき、唇の薄い皮が剥けることもあります。7日後には腫れや痛み、皮むけなどが落ち着き始め、ダウンタイムが完了する場合が多いです。

Q3. 施術前に準備することはありますか?

治療の2週間前から唇と周辺の保湿を心掛け、リップティントや刺激の強い化粧品の使用も避けていただきます。体調を整えておくことも大切です。普段使用している口紅や、理想の唇の色や形の画像などがあると参考になりますので、できるだけ準備をお願いしています。

Q4. 色が薄くなったらどうすればいいですか?

色素が薄れた際には随時色素の追加(リタッチ)が可能です。3回目以降のメンテナンスは持続期間とされている1~3年に1度のペースで行うと理想の仕上がりを維持できるでしょう。定期的なメンテナンスを受けることで、常に美しい唇の色を保つことができます。

Q5. 誰でも施術を受けられますか?

基本的に18歳以上を対象にしています。施術を受けられないのは、「唇に急性期の炎症がある」「免疫治療中」「ケロイド体質」「アトピー治療中」「麻酔アレルギー」「金属アレルギー」「妊娠中の方」などです。事前に医師に相談することが必要です。

まとめ:リップアートメイクで理想の唇を長く保つために

リップアートメイクの色が薄くなる原因は、唇の皮膚の特性、体質、施術回数、アフターケアなど、さまざまな要因が関係しています。

長持ちさせるためには、施術前の準備、適切な施術回数、ダウンタイム中の丁寧なケア、日常生活での注意、定期的なメンテナンスが重要です。そして何より、経験豊富で信頼できるクリニックを選ぶことが、満足度の高い結果につながります。

唇に悩みがある方、気になっている方は、ぜひお試しいただきたいと思います。

 

著者情報

池田 由美子

所属学会・資格

  • 日本アンチエイジング歯科学会認定医
  • Global Academy Japan Short international cource soft and hard tissue surgeryⅡ(Faculty of Dentistry,Chulalongkorn University)修了
  • JSDA Teeth Whitening Expert取得
  • 日本顎顔面美容医療協会(Jmfas)認定医
  • 日本有床義歯学会(JPDA)所属・日本口腔インプラント学会所属
  • 日本美容歯科医療協会 口腔ヒアルロン酸・歯科ボツリヌス認定医
  • 日本抗加齢美容再建歯科協会(AesthticReconstruction)講師
  • 第一種歯科感染管理者(日本・アジア口腔保健支援機構)
  • 日本先端歯科技術研究所インプラント認証医
  • Advanced Implant Institute Japan2022年中期コース修了
  • 点滴療法研究会高濃度ビタミンC点滴認定医



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